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旧明治生命 定期付き終身保険 「ダイヤモンド保険ライフ」 評価と見直し方法

記事更新日:2018.5.20

評価データ

販売時期 保険種類 払済保険への変更
1981年10月~2000年4月 定期付き終身保険 可能


評価コメント

ダイヤモンド保険ライフ
は、旧明治生命の主力商品だった保険です。
1981年からライフアカウントL.Aが発売された2000年まで販売されていました。

この保険は定期付き終身保険
(定期保険特約付き終身保険)
です。
定期付き終身保険は簡単に言ってしまえば、主契約の終身保険(終身死亡保険)を軸に定期保険(定期死亡保険)医療保険など、多数の保険がセット売りになった商品です。
そしてセット売りにすることでうやむやにしようとしていたのかもしれませんが、それぞれの保険の保険料が他社と比較してとても割高なことなどから、一般的には


定期付き終身保険=悪い保険


というイメージがあります。

しかしこのダイヤモンド保険ライフは、超低金利時代と呼ばれている現在とは桁違いに高金利だった80~90年代に販売されていた保険のため、主契約の終身保険の予定利率が現在発売されている終身保険とは比べ物にならないほど高く、お宝保険と呼ばれています。そのため主契約の終身保険はできる限りは続けたほうがよいです。見直し方法は下記で詳しくみていきます。


見直しのポイント1 主契約の終身保険について

ダイヤモンド保険ライフの主契約の終身保険は予定利率がとても高く、加入しているだけでどんどんお金が増えていくお宝保険とも呼ばれている保険です。予定利率は時期にもよりますが5%以上がざらです。現在発売中の終身保険の予定利率は1%未満ですから、いかに高金利かがわかると思います。

ですのでこの主契約の終身保険はできる限りは続けるべきです。できる限り続けた後、将来お金が必要になった時に解約すれば、払ったお金を遥かに上回る解約返戻金が戻ってきます。保険会社に連絡し、いつ解約するとどれくらい解約返戻金が戻ってくるか一度確認してみるとよいと思います。きっとお宝保険といわれる理由がわかると思います。


加入者にとってのお宝保険は保険会社にとっては暗黒保険です。加入者からすれば
「加入しているだけでどんどんお金が増えていく」
ということは、保険会社からすれば
「加入されているだけでどんどん払わなければいけないお金が増えていく」
ということです。

そのため保険会社は、このお宝保険をやめさせるため、下記のような決まり文句で後発の低金利な主力商品への転換を推奨してきます。


「保険を見直ししませんか?保険は時代とともに進化していっていますから新しい商品のほうがオススメなんですよ。古い保険を新しい保険に転換(乗り換え)することもできますので!」


このような口車に乗って、予定利率の低い新しい保険に転換しないよう気をつけて下さい。


見直しのポイント2 特約の定期保険や医療保険について

主契約の終身保険の保険料は途中で上がることはありませんが、特約の定期保険やがん保険、医療保険などの保険料は一定期間毎(10年毎など)に更新する度に値上がりしていきます。更新する時には更新時の保険料率で保険料が算出されるため、80~90年代に加入した定期保険が現在の定期保険よりもオトクということは特にありません。
お宝なのは主契約の終身保険のみということです。

むしろ定期保険評価ランキングのとおり、大手の生命保険会社の定期保険は他社と比較して保険料がとても割高です。定期保険に限ったことではないですが大手の生命保険会社は人件費などが桁違いに高額なため、どの保険も保険料が一般的に割高なのです。そのため、主契約の終身保険以外は下記のとおり整理した上で解約することをおすすめします。



◆定期保険特約などの死亡保障
(もしも亡くなってしまった時に大金を受け取れる保険)

必要と判断

他社の定期保険収入保障保険に加入し死亡保障を確保

ダイヤモンド保険ライフの定期保険特約は解約


◆がん保障特約
(がんと診断された時などにお金を受け取れる保険)

必要と判断

他社のがん保険に加入しがん保障を確保

ダイヤモンド保険ライフのがん保険特約は解約


◆医療特約
(病気で入院や手術をした時にお金を受け取れる保険)

不要と判断

ダイヤモンド保険ライフの医療保険特約は解約




◆ポイント1 解約は新しい保険の保障が開始してから

上記の定期保険特約の例のように、他社の新しい保険に加入しダイヤモンド保険ライフの特約を解約する場合は、必ず新しい保険の保障が開始されてから解約するようにして下さい。そうでないと保障がない期間(無保険期間)ができてしまいます。特にがん保険は契約してから3ヶ月くらい経過しないと保障が開始されないため注意して下さい。



◆ポイント2 無理にたくさんの保険に加入しないように

保険の見直しについて相談を受けていると、何もかも気にしてしまって色々な保険に加入しすぎている方をよくみます。
例えばこの保険にしても、特約てんこもりの保険会社のモデルプランに加入されている方が見直しをしようとすると、

「たくさん加入している特約を大幅に減らすのは怖い」

となってしまう方がいます。

けれど私は、
保険は無理のない範囲で加入する
のが何よりも大切だと思います。何もかも気にして色々な保険に加入しすぎてしまうと

「保険には完璧に加入していたけれど、そのせいで子供の学費が準備できなかった。」

「マイホームを買うことができなかった。」

「ローンの返済が厳しくなってしまった。」

「老後に向けての貯蓄ができなかった。」

といった事態になりかねないからです。それでは本末転倒ですから・・・。



◆ポイント3 健康上の理由などにより他社へ乗り換えが難しい場合は

健康上の理由で他社の保険に加入し直すことが難しい場合は、必要な特約だけを残し、その他の特約はなるべく解約して保険料を安くすることをおすすめします。



ポイント4 特約はすべて解約できないケースもある?

特約は自由に解約できるのが普通ですが、大手生命保険会社の定期付き終身保険の場合、契約内容によっては特約だけすべて解約することができないケースもあるようです。
この保険についても、明治安田生命のコールセンターに問合せてみたところ、

「定期保険特約などの特約だけを解約することが可能かどうかは契約内容次第になるため、確認の上で担当者より折り返します」

という回答でした。
(当然、何も契約はしていないので「結構です」と言って断りました。。)

ですので、特約をすべて解約し主契約の終身保険だけを残そうとしても、それが出来ないという方も出てきてしまうと思います。いくら終身保険部分の予定利率が高くても、特約に対して高額な保険料を払い続けてしまうとかえって損になってしまうケースが多いと思います。

その場合は保険会社に連絡し、主契約の終身保険を払済保険(はらいずみほけん)に変更してもらうとよいと思います。払済保険については下記参考リンクを参照願います。

コラム > 払済保険とは?


しかし、実際には解約できるにも関わらず「できない」とウソの案内をするような担当者も中にはいるようです。定期保険特約などの特約は保険会社からすれば大きな収入源ですので、この特約を解約されることは当然ながら防ぎたいと思っています。そのためこのような偽った案内をしてくるのだと思います。

そこで本当にできないのかどうかを確かめるため、「できない」と案内された時は、

「なぜできないのか?」
「できない理由についてどこかに記載してあるのか?」

というように、理由を明確化してもらうことを推奨します。そして理由に納得ができない場合は、担当者ではなく本社のコールセンターに直接相談するか生命保険文化センターに相談されるとよいと思います。


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