JA共済 終身共済 評価
記事作成日:2018.7.12
評価データ
審査タイプ | 配当 |
告知型※ | あり |
評価 | リンク |
・公式サイト |
※一般的に既往症がない方(過去に大きな病気をされておらず持病の薬の常用もない方)のみ加入できるタイプです。
評価コメント
終身共済 は、 一般的な終身保険(終身死亡保険)です。 公式サイトには以下の契約例があります。 ◆契約例 主契約の終身保険部分は、被保険者がいつ亡くなってしまったとしても、遺族が保険金200万円を受け取れるという契約です。 定期特約は定期保険です。被保険者が加入してから60歳までの間にもしも亡くなってしまったとき、遺族が保険金800万円を受け取れるという契約です。 家族収入保障特約は収入保障保険です。被保険者が加入してから60歳までの間にもしも亡くなってしまったとき、遺族が毎年120万円を、被保険者が60歳になったであろう年まで受け取り続けることができるという契約です。 この定期特約と家族収入保障特約を他社の定期保険と収入保障保険で代用した場合、保険料が安い会社であればざっくりですが2つ合わせて月払保険料は4,000円くらい、60歳までに払い込む総額は140万円くらいです。 災害給付特約と災害死亡割増特約の保険料は定期特約より少額でしょうから、仮にこの2つの60歳までに払い込む総額が40万円程度と試算すると、主契約の終身保険部分に60歳までに払い込む総額が男性約300万円、女性約200万円。主契約は 「もしも亡くなってしまった時に遺族が保険金200万円を受け取れる」 という終身保険なのに、その部分に対して200万円以上を払う必要があるということです。 つまり保険料総額 ≧ 保険金ということです。 そのため60歳で保険料を払い終えて以降に亡くなり保険金200万円を遺族が受け取る場合は、赤字か、よくてもプラスマイナス0ということです。貯蓄性がないということです。 終身保険の保険金が保険料総額以下になるなんて、ひと昔前までは考えられないことでしたので、いかに日本の低金利が進んでしまったのか改めて思い知らされますね・・・。 ひと昔前までの終身保険は、死亡保障 (亡くなってしまった時には遺族が大金を受け取れる機能) と資産運用 (お金を増やす機能) を兼ね備えた保険でしたが、今はそうではなくなってしまったのです。 そのためこの保険はおすすめできません。 これからの時代は、死亡保障の用意と資産運用の両方を行いたいのであれば、死亡保障は終身保険を使わずに掛け捨ての安価な死亡保険 (収入保障保険や定期保険) だけで用意し、資産運用はiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA、個人年金保険を利用するほうがおすすめです。 詳しくは下記の参考リンクを読んでもらえたらと思います。 ◆参考リンク |