【サイト内検索】

笑顔をまもる認知症保険 評価

記事作成日:2018.10.5

評価データ

リンク 評価
公式サイト
公式通販サイト


評価コメント

笑顔をまもる認知症保険
は、2018年10月に新発売された保険です。
この保険がどんな保険なのかを見ていきます。
公式通販サイトに記載のある下記の基本プランで見ていきます。



◆基本プラン
被保険者60歳女性
保険期間終身(一生涯)
保険料払込期間:終身
認知症一時金:100万円
骨折治療給付金:10万円
災害死亡給付金:100万円
月払保険料5,200円



これは60歳女性が加入し、毎月5,200円の保険料を一生涯払い続けるというプランです。
この保険は加入時の審査が緩和された引受基準緩和型(限定告知型)というタイプのため、既往症がある方
(過去に大きな病気をされていたり持病で薬を飲まれている方)
でも加入しやすくなっています。
その代わり、後述する不担保期間があります。



軽度認知障害一時金
健常者と認知症患者の中間の方をMCI(軽度認知障害)と呼ぶそうです。
症状的には
認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
ランクⅠ未満とのことです。

MCIと診断された時に受け取れるのがこの一時金です。
金額は認知症一時金×5%ですので、今回は5万円です。
ただし加入後180日間は不担保期間となっており、この期間に診断されてしまった場合は一時金を受け取れません。



認知症一時金
認知症と診断されてしまった場合に受け取れる一時金です。
今回は100万円です。
ただし上記の軽度認知障害一時金5万円を既に受け取っていた場合は、その分が差し引かれるため95万円になります。
また、同じく加入後180日間は不担保期間となっており、この期間に診断されてしまった場合は一時金を受け取れません。

この保険では認知症一時金は特約です。
この一時金を受け取ると特約が消滅し、後述の主契約だけが残ります。特約の保険料の支払も以後は不要になります。



骨折治療給付金
骨折してしまった時に受け取れる給付金です。
1回につき10万円、通算10回までです。
この保険では、この骨折治療給付金と後述の災害死亡給付金が主契約になっています。



災害死亡給付金
災害で亡くなってしまった時のみ受け取れる給付金です。
今回は100万円です。



それでは具体的にどんなケースのときにいくら受け取れるかを見てみます。



認知症と診断されることなく平均余命(88歳)まで生存した場合
88歳までに払った保険料総額は約175万円です。骨折は一度だけしてしまったとします。また災害により亡くなったものではないこととします。すると下記のとおり、約165万円の赤字です。


保険料総額:約175万円①
認知症一時金:0円②
骨折治療給付金:10万円③
差引(②+③-①):-165万円



70歳でMCI、75歳で認知症と診断されてしまった場合
下記のとおり、約6万円の黒字です。


保険料総額:約94万円①
軽度認知障害一時金:5万円②
認知症一時金:95万円③
差引(②+③-①):+6万円


厚生労働省のサイトを見ると、75歳時点で認知症と診断されている方の割合は8~9%くらいです。つまりこれだけ認知症が社会問題になっているとはいえ、75歳で認知症となってしまうのは少数派なわけです。

保険は
「当たってほしくない宝くじ」
とよく言われます。そして、
「当たってほしくはないけれど、当たってしまった時には大きく得になる」
でなければ加入価値がありません。

この保険は、残念ながら当たってしまった場合
(75歳で認知症と診断されるという少数派に該当してしまった場合)
でも6万円しか黒字にならないというのは、加入価値がとても低いと思います。
太陽生命の認知症保険もひどかったですが、こちらも失礼ながらひどいですね・・・。


以上から、個人的にはこの保険はおすすめできません。
認知症は本当に大きな問題となっていますので、

「自分がもしも認知症となってしまった時には家族にお金を渡してあげたい」

と思う方も多いと思います。
けれどそう思うなら、この保険に加入して保険料を払っていくのではなく、その分を貯蓄していったほうがよいと思います。
今回のケースであれば、月払保険料5,200円を単純にタンス貯金していくだけでも、75歳時点では94万円にもなっています。
もちろんNISAで運用すればもっと高額が期待できますし、60歳の方であればこの保険の代わりに貯蓄として個人年金保険に加入するのもよいと思います。


以上、参考になれば幸いです。

直近の更新履歴

2021年
4/19
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。
1/3
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。


管理人作成の他のサイト

格安SIM(MVNO)デビューガイド
大手3社(docomo、au、ソフトバンク)から格安SIMに乗り換える方法などを紹介しています。
スマホ代を節約したい方はぜひアクセスしてみて下さい。

Paloalto PCNSE 学習備忘録
このページのトップへ戻る▲