医療保険 メディカルkit R 評価

記事更新日:2018.6.25

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メディカルkit Rは

「健康なら払った保険料が全額戻ってくる」

ことをメリットとして発売された医療保険です。
メディカルkit Rの【R】はReturn(リターン)やReserve(リザーブ・予約)という意味なようです。

そして結論ですが、この保険は推奨できません。


・インフレを考慮すると全額は戻ってこない。
・途中で保険を使うと、使った分が差し引かれた額しか戻ってこないので得にはならない。
・70歳以降は割高な保険料を払い続けてももう戻ってくることはない。
・70歳を迎える前に亡くなってしまうと大きく損してしまう。


などいくつかデメリットがあるためです。詳しく見ていきます。


インフレを考慮すると全額は戻ってこない

公式サイトに掲載されている入院日額5,000円プランを倍にした、下記のプランで見ていきます。

契約年齢:30歳男性
入院日額:10,000円
月払保険料:5,810円
健康還付給付金受取年齢:70歳
70歳までに払い込む保険料累計額:約279万円
70歳時に受け取れる健康還付給付金:約279万円


これを見ると、70歳時に、それまでに払い込んだ保険料累計額と同額が戻ってくるので損はしない・・・

と思ってはいけません。
安倍政権と日本銀行はデフレ脱却のため、インフレ率2%継続を目標としたアベノミクスを現在も試行中です。私は2%は不可能に近いと思っていますが、政府と日銀が本気な以上、1%ならあり得ると思っています。
今後の日本がインフレ率1%で推移していったとすると、下の表のようになります。


◆インフレ率1%で推移した場合
年齢 経過
年数

(年)
100円で売っていたものが
いくらになっているか
(円)
100円玉
の価値

(円)
月払保険料
5,810円
の価値
(円)
30 0 100 100 5,810
40 10 110 90 5,260
50 20 122 82 4,762
60 30 135 74 4,311
70 40 149 67 3,902


70歳までに払い込む
保険料累計額の価値
70歳時に受け取れる
健康還付給付金の価値
差引
イ-ア
インフレなし インフレ1% インフレなし インフレ1% インフレなし インフレ1%
279万円 231万円 279万円 189万円 0円 -42万円


上記のとおりインフレを考慮すると、払った保険料は約231万円なのに対し、戻ってくるのは約189万円しかないため、約42万円になります。
つまり全額戻ってきません

インフレが全く起きないことを前提とした
「保険料が全額戻ってくる」
というフレーズはいかがなものかな?と個人的には思います。


その他のケースでもほぼ確実に赤字になる

先ほどと同じプラン(30歳男性、入院日額1万円)に加入した場合、ケースによって差引額がいくらになるかをいくつか試算してみました。
すべてインフレ率1%で試算しています。


ケース 保険料累計額の価値
受け取れる額の価値
差引
(イ-ア)
①一度も保険を使うことなく69歳で
亡くなり、返戻金を受け取った場合
226万円 160万円 -66万円
②40歳時に給付金100万円を受け取り、
70歳時に還付金を受け取った場合
231万円 211万円 -20万円


上記のとおり、どのケースでも赤字になります。
少し詳しく見ていきます。


まず①。
日本人男性の70歳の生存率は約80%のため、残念ながら5人に1人は70歳の還付金を受け取ることができません。70歳で還付金を受け取った時の赤字額は約42万円でしたが、その1年前の69歳に亡くなってしまった場合だと赤字額は約66万円と大きく跳ね上がります。


続けて②。
40歳時に受け取る給付金100万円は、インフレを考慮すると約91万円の価値。
70歳時に受け取る還付金は、40歳時に受け取り済の100万円を差し引いた額になるため、額面上は179万円。この179万円はインフレを考慮すると約120万円の価値。
91万円と120万円を合わせて、受け取れる額の価値は約211万円。結果、約20万円赤字です。

医療保険は、健康で過ごせて給付金を受けとらないほうが幸せなのはもちろんですが、もしも受け取ることになってしまった時には受け取れなかった時と比較して得にならなければ意味がないと思います。
私が推奨している医療保険評価ランキング上位の保険であれば、40歳時に100万円も受け取れれば十分得になります。せっかく保険に加入するのであれば、少なくとも得になる可能性がある保険のがよいと思います。
赤字にしかならない保険ならば、保険会社へのただの寄付になってしまいますから。