東京海上日動あんしん生命 がん診断保険R 評価

記事更新日:2018.7.8

評価データ

更新タイプ 診断給付金 上皮内がん
の保障
がん診断時に
以後の保険料
払込免除
総合
評価
リンク
主契約 先進医療
特約
給付
回数
2回目以降の
給付条件

終身型

定期型

無制限

診断給付金
初回のみ給付

なし
公式サイト
がん保険評価ランキング


評価コメント

がん診断保険R

「保険料は途中で上がることなく、保障は一生涯続く」
という終身がん保険に分類できる保険です。
終身医療保険のメディカルkit Rと同様、

70歳になったらそれまでに払い込んだ保険料が全額戻ってくる

というアピールで販売されています。
そしてメディカルkit Rと同じくおすすめできません。



・インフレを考慮すると全額は戻ってこない。

・途中で保険を使うと使った分が差し引かれた額しか戻ってこないので、通常タイプと比較して得になるわけではない。

・70歳以降は割高な保険料を払い続けてももう戻ってくることはない。

・70歳を迎える前に亡くなってしまうと大きく損をしやすい。



などいくつかデメリットがあるためです。
そもそもそれらのデメリットがなくても、


・ 先進医療特約の保険期間が10年のため将来的に値上げの可能性がある
(詳細はこちら

・ガンと診断された時に以後の保険料の払込が免除になる特約がない


などのマイナス点があるため、ガン保険としても既におすすめできないのですが・・・。
一応詳しくみていきます。


インフレを考慮すると全額は戻ってこない

公式サイトに掲載されている参考プラン(診断給付金100万円タイプ)で見ていきます。

契約年齢:30歳男性
月払保険料:3,074円
健康還付給付金受取年齢:70歳
70歳までに払い込む保険料累計額:約147万円
70歳時に受け取れる健康還付給付金:約147万円


これを見ると、70歳時に、それまでに払い込んだ保険料累計額と同額が戻ってくるので損はしない・・・

と思ってはいけません。
安倍政権と日本銀行はデフレ脱却のため、インフレ率2%継続を目標としたアベノミクスを現在も試行中です。私は2%は不可能に近いと思っていますが、政府と日銀が本気な以上、1%ならあり得ると思っています。今後の日本がインフレ率1%で推移していったとすると、下の表のようになります。


◆インフレ率1%で推移した場合
年齢 経過
年数

(年)
100円で売っていたものが
いくらになっているか
(円)
100円玉
の価値

(円)
月払保険料
3,074円
の価値
(円)
30 0 100 100 3,074
40 10 110 90 2,811
50 20 122 82 2,544
60 30 135 74 2,303
70 40 149 67 2,085


70歳までに払い込む
保険料累計額の価値
70歳時に受け取れる
健康還付給付金の価値
差引
イ-ア
インフレなし インフレ1% インフレなし インフレ1% インフレなし インフレ1%
147万円 122万円 147万円 100万円 0円 -22万円


上記のとおりインフレを考慮すると、払った保険料は約122万円なのに対し、戻ってくるのは約100万円しかないため、約22万円になります。
つまり全額戻ってきません

インフレが全く起きないことを前提とした
「保険料が全額戻ってくる」
というフレーズはいかがなものかな?と個人的には思います。


70歳までに給付金を受け取った場合は?

では70歳までに残念ながらガンと診断されてしまい、この保険から診断給付金を受け取り、そして70歳を迎えた場合はどうなるか?
この場合は受取済の診断給付金を差し引いた額の健康還付給付金を受取可能です。

例えば60歳でガンと診断され診断給付金100万円を受け取り、ガンは無事完治。そして70歳を迎えた場合、受け取れる健康還付給付金額は


払いこんだ保険料約147万円-受取済の診断給付金100万円=約47万円


です。これもインフレを考慮すると以下のようになります。


70歳までに払い込む
保険料累計額の価値
60歳時に受け取った
診断給付金100万円の価値
70歳時に受け取れる
健康還付給付金の価値
差引
イ+ウ-ア
インフレ
なし
インフレ
1%
インフレ
なし
インフレ
1%
インフレ
なし
インフレ
1%
インフレ
なし
インフレ
1%
147万円 122万円 100万円 75万円 47万円 32万円 0円 -15万円


このように60歳時にガンと診断されて診断給付金を受け取った場合、インフレなしでも黒字にならず、インフレ1%継続だと赤字になります。

評価ランキング上位の他社の保険に加入し60歳でガンと診断されて診断給付金を受け取った場合であれば、ほぼすべてのケースで黒字になるでしょうから、そのほうがよいと思います。

というより、60歳という比較的若い年齢でガンと診断されてしまった場合でも黒字にならないのなら、何のために保険に加入しているのか?
と思います。


まとめ

もっと色々なケースを取り上げようかと思いましたが、ここまで見てきただけでもオススメできない保険だというのが十分わかると思います。

健康還付給付金のない一般的な掛け捨ての終身ガン保険であっても、ガンになることなく健康で過ごし給付金を受け取ることにならなければ赤字になります。ですが保険ですから、もしも給付金を受け取ることになってしまった時は大きく黒字にならなければ加入している意味がないと思います。

そのため、大きく黒字になる可能性がある評価ランキング上位の他社の保険を、個人的にはおすすめします。