一時払い逓増終身保険(告知不要型) 評価
記事作成日:2018.7.8
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・公式サイト ・発売告知(2014年) ・一時払い終身保険 評価ランキング |
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一時払い逓増終身保険 (ていぞうしゅうしんほけん) は、 保険料を加入時に一括ですべて払い込むタイプの終身保険です。逓増は 「だんだん増える」 という意味です。何が増えるのか?というと保険金です。発売告知にある契約例をもとに見ていきます。 ◆契約例 加入時にまず一時払い保険料500万円を払います。 加入時には告知がない(=無告知型)ため、健康状態が悪い方でも誰でも加入できます。その代わり、加入後5年以内にもしも亡くなってしまった場合は、払った保険料と同じ500万円しか遺族が保険金を受け取れません。保険会社が損をしないようになっているわけです。 加入後6~10年は保険金が逓増率(今回は4.65%)だけ増えて523万円になります。更に加入から10年が経過すると再度4.65%増えて546万円になります。加入から10年経過後以降は、いつ亡くなってしまったとしても遺族が546万円を受け取れるわけです。この保険は無配当のため、その後にいくらインフレが進もうと、保険金は546万円以上にはなりません。 この例では逓増率が4.65%でしたが、この率は被保険者の年齢や性別によって変わってきます。また今回の例は2014年の発売当時のものですが、2014年以降も市場金利の低金利化が進んだため、現在は同じ70歳女性でも逓増率はかなり下がっていると思われます。 そして結論ですが、この保険はおすすめできません。 無配当のため、加入から10年経過後以降は、その後にいくらインフレが進もうと保険金が増えない点がネックだからです。これはつまりインフレに弱いということです。この保険によく似た保険として明治安田生命のエブリバディ10などがありますが、こちらは配当付きのためインフレに比較的対応できます。 (理由はこちら) エブリバディ10もインフレには比較的対応できるとはいえ、そもそもの利率が悪すぎて資産運用 (お金を増やすという目的) には向いていませんが、相続専用保険としてはまだ利用価値があります。 詳しくは一時払い終身保険評価ランキングのページで解説していますので、よかったら読んでもらえればと思います。 |