メットライフ生命 USドル建終身保険 ドルスマート 評価

記事更新日:2018.5.15


商品名 販売時期 低解約返戻金型
を選択可能か?
三大疾病時
保険料払込免除特約
評価
USドル建終身保険ドルスマート 2016年9月~ 可能 あり
USドル建てIS終身保険 ~2016年8月 不可 なし


パンフレット リンク 積立利率
タイプ 最低保証利率 最新及び過去の適用利率
2018年4月版
2014年12月版
公式サイト
発売告知(2016年9月)

変動型
(毎月変動)
3% 公式サイトに掲載あり


評価コメント

USドル建終身保険ドルスマート
は、
米ドル建ての積立利率変動型終身保険です。

2016年9月にリニューアルされ商品名も変わりました。
旧商品と比較すると、上の表のとおり低解約返戻金型を選択可能になり、三大疾病時保険料払込免除特約も新設されました。

しかし結論から言ってしまうと、個人的にはおすすめはできない保険です。
この保険は専門用語がかなり出てくる難しい保険です。


為替手数料為替リスク債券国債円高円安利回り利率


少なくともこれらの用語を理解している方でないと、この保険を理解するのは難しいと思います。そしてこの保険に限ったことではありませんが、
自分が理解できない保険は絶対に加入しない方がいいと思います。
そして理解ができる方であれば、この保険に加入するよりも、自分で米国債を購入するほうが有利です。

参考プランをもとにどんな保険かをみていきます。



◆参考プラン
被保険者40歳女性
保険期間終身(一生涯)
保険金10万ドル
保険料払込期間:10年
年払保険料:約3,947ドル(約40万円)
保険料総額:約39,470ドル(約400万円)
低解約返戻金特則:あり(低解約返戻金型



これは被保険者がいつ亡くなってしまっても、遺族が保険金10万ドル(約1,000万円)を受け取れるというプランです。保険料払込期間は10年のため、毎年3,947ドルを10年間、払っていきます。すると保険料総額は39,470ドルになります。

払った保険料のうちの一部は保険会社の経費や保障部分に使われ、残りが積立利率で運用されます。積立利率は毎月変動型のため毎月変わります。ちなみに2018年5月時点の適用利率は3.25%でした。この時点の30年ものの米国債の利回りは3.1%でしたので、今後もだいたい米国債の利回りに近い値で推移していくと思われます。なお最低保障が3.0%となっているため、それを下回ることはありません。


仮に積立利率が常時3.0%で推移した場合、65歳時点で解約をすると解約返戻金55,518ドル受け取れます。払った保険料総額が39,470ドルですから


利益:16,048ドル(約160万円)
返戻率140.6%


になります。
資産運用ができ、死亡保障もあるのでもしも亡くなってしまった時には払った保険料を大きく上回る保険金を受け取れる・・・。
これはいい保険だ・・・

思ってはいけません


私なら加入したいとは思いません。
理由は資産運用力が低いからです。

40歳から10年間、毎年40万円近いお金を積み立て、10年間で約400万円も出したのに、65歳で解約しても約160万円しか利益が出ません。
この25年間の運用利率は計算すると約1.6%です。
ほぼ0%に近い銀行の定期預金よりは高いものの、為替リスク
(受け取る時に加入時よりも円高になっている場合は、返戻率が大幅に下がる可能性があること)
や為替手数料があることも考慮すると、魅力的な数字ではありません。

しかもこの参考プランは低解約返戻金型のため、もしも保険料払込期間中に解約をすると、払った保険料を大幅に下回る解約返戻金しか返ってこずに大損してしまうというリスクもあります。


よってこの保険に加入するのでしたら、掛け捨てで保険料の安い死亡保険
定期保険収入保障保険
で死亡保障は用意しつつ、浮いたお金で自分で米国債を購入していくほうがよいと思います。米国債はネット証券会社などで購入できます。

もちろん、10年以上の長期で運用するのであれば、米国債よりも高運用が見込める株式投資信託(インデックスファンド)などを、iDeCo(個人型確定拠出年金)NISAで運用するほうが個人的にはおすすめです。
iDeCoやNISAも簡単ではありませんが、難しいこの保険に挑戦するくらいなら、それらに挑戦することをおすすめします。


保険ショップや販売促進目的のFP(ファイナンシャルプランナー)に注意

近年、日本円建ての保険があまりに低金利となってしまったことから、保険ショップなどがやたらに外貨建ての保険を推奨してくるようです。

「リスクをとってでも資産運用したい」
と要望してきた顧客に対してすすめるならまだわかりますが、多くの場合はそんな要望など一切していない顧客に対してすすめてくるようです。これは明らかに自分達の利益しか考えていません。

保険ショップはボランティアではありません。保険を売って手数料収入を得ることを目的としています。そのためこの保険に限った話ではありませんが、手数料の高い保険を売ろうとする人がどうしても存在します。
中には為替リスクを一切説明せずゴリ押ししてくるような悪質な人もいるようです。
十分に注意するようにして下さい。