終身保険で葬式代やお墓代を用意する方法3

記事作成日:2014.1.15

どのような保険にどのように加入すればよいか?

葬式代を用意する目的で終身保険に加入する場合の推奨プランは下記のとおりです。


◆推奨プラン
夫が加入する場合
(夫が亡くなった時に保険金が
おりるようにしたい場合)
妻が加入する場合
(妻が亡くなった時に保険金が
おりるようにした場合)
終身保険の種類 低解約返戻金型終身保険変額終身保険
契約者・被保険者
受取人 妻や長男・長女
(喪主になってくれるであろう人)
夫や長男・長女
(喪主になってくれるであろう人)
クレジットカード名義人
(クレカ払い選択時)
口座名義人
(口座振替選択時)

※妻が専業主婦の時は妻でも可
死亡保険金 葬式代のみの場合・・・50万円~
葬式代+お墓代の場合・・・150万円~
※下記のポイント3を参照願います。
保険期間 終身(終身以外は選択不可)
保険料払込期間 10年間、65歳満了など ※下記のポイント2を参照願います。


ポイント1 低解約返戻金型終身保険または変額終身保険を推奨

終身保険にはいろいろな種類がありますが、この目的で加入する場合はコストパフォーマンスや貯蓄性に優れた低解約返戻金型終身保険を推奨したいと思います。その中でも比較的インフレに対応可能な

・低解約返戻金型終身保険 配当付き
・低解約返戻金型の積立利率変動型終身保険

を推奨します。
この保険に加入できる方は心身健康な方のみですので、亡くなってしまい遺産相続が発生するのは何十年も先になる方が多いと思います。そうなるとインフレにも対応できる保険のほうがよいと思います。これらの保険は理論上はインフレになると保険金額が増額するため、インフレに比較的対応可能です。

◆参考リンク

終身保険の選び方 > 低解約返戻金型終身保険の種類と活用方法
インフレと保険 > インフレに強い保険、弱い保険



ただし「亡くなるまで絶対に解約することはない」というのであれば、変額終身保険も検討の価値があります。変額終身保険は一般的に解約返戻金は最低保証がありませんが、死亡保険金には最低保証があります。つまりどれだけ運用成績が悪くなったとしても、亡くなった時には一定額以上の死亡保険金を遺族が受け取ることができます。そして保険料は一般的に低解約返戻金型よりも安価です。


◆老後資金や子どもの結婚祝い資金などを捻出するために、
解約して解約返戻金を受け取ることになる可能性があると思われる場合
 ⇒ 低解約返戻金型終身保険を推奨

◆亡くなるまで解約する可能性はないという方の場合
 ⇒ 変額終身保険も検討の価値あり

※ 詳細は変額終身保険とは?を参照願います。


ポイント2 保険料払込期間は?

保険会社にもよりますが、10年間、15年間、65歳満了などを選択できます。
下記の表のとおり、払込期間が短ければ短いほど月払保険料は高くなりますが、保険料総額は安くなります。
保険料払込期間中に解約をすると大きく損をしてしまうことが多いため、余裕を持って保険料を支払っていけるプランを選択するとよいと思います。


◆某社の終身保険の契約内容  

  (契約年齢40歳男性、死亡保険金200万円の場合)

保険料払込期間 10年 15年 20年
月払保険料 10,904円 7,444円 5,746円
保険料総額 約131万円 約134万円 約138万円


ポイント3 死亡保険金はいくらにすべきか?

保険会社に、

「葬式代やお墓代を遺すために終身保険に加入したいのですが・・・」

と相談すると、

「葬式代は平均200万円、お墓代も200万円、合計で400万円くらいかかりますので、死亡保険金は余裕をもって500万円以上のプランがおススメです。」

という感じに多めに案内されると思います。
しかしこれを鵜呑みにしてはいけません。
確かに豪華な葬式やお墓にしようとすればそれくらいは必要になると思います。
しかし、
「葬式やお墓は簡素なもので十分だ」
という方も多いと思います。私も個人的にはそう思います。

簡素なものでよいのであれば、葬式代は安価な市民葬などを利用すれば50万円以内で収まりますし、お墓代(墓地取得代+墓石代)も安価なものであれば100万円程度です。先祖の眠るお墓に自分も入る予定であれば、葬式代のみで大丈夫です。

整理すると、死亡保険金は

◆簡素なものでよいという方

葬式代のみの場合・・・50万円程度
葬式代+お墓代の場合・・・150万円程度

◆豪華なものにしたいという方

葬式代のみの場合・・・150~200万円程度
葬式代+お墓代の場合・・・300~400万円程度


を目安にするとよいかと思います。
あくまでこれは目安ですので、実際に加入する前に、

・自分の葬式やお墓をどのようなものにしたいか?
 (簡素なものでよいか、豪華にしたいか)
・そのためにはいくら必要か?
・本当に保険が必要か?今ある貯金だけでカバーできないか?

などを今一度検討してみるとよいと思います。


ポイント4 保険金受取人は?

葬式代を支払うのは喪主です。
従って、【葬式代を遺すため】という目的で加入する場合は、基本的には喪主となってくれるであろう人(夫、妻、長男、長女など)を受取人にしておくのがよいと思います。死亡保険金を受け取る際の税金も、このようにしておくのが最も安くなります。

※生命保険と相続については、別途専用コーナーを今後作成予定です。