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収入保障保険の基本的な仕組み

記事更新日:2017.11.25

定期保険とは契約時の設定条件が多少異なる

今日は収入保障保険の基本を見ていくよ。

まずショウ君、定期保険(定期死亡保険)を契約する時にはどのような条件を設定するんだっけ?
えーと、保険期間保険金かな?
そうだね。
前回のAさんの例だと、30歳のAさんが60歳になるまでにもし亡くなってしまったら2,000万円がおりる定期保険だったから、


◆Aさんが加入した定期保険の契約内容

契約年齢:30歳
保険期間:60歳満了
保険金:2,000万円


となる。
収入保障保険も同じように設定するんじゃないの?
違うんだ。
保険期間は同じく設定が必要だけど、保険金は設定しない。
代わりに年金月額最低支払保証期間というのを設定するんだ。
保険会社によっては年金月額を月額給付金といったり、最低支払保証期間を確定支払保証期間といったりしている場合もある。


定期保険 収入保障保険
保険期間 設定が必要
65歳満了、10年間など)
保険金 設定が必要
(500万円、1,000万円など)
設定不要
年金月額
(月額給付金)
設定不要 設定が必要
(10万円、15万円など)
最低支払保証期間
(確定支払保証期間)
設定が必要
(1年間、2年間など)


年金月額?最低支払保証期間?なにそれ?
個々に説明するより実際に例を見ていこう。
先ほどのAさんが下記の収入保障保険に入ったとする。


◆収入保障保険の契約内容

契約年齢:30歳
契約者と被保険者:Aさん
受取人:Aさんの妻
保険期間:60歳満了(被保険者が60歳で満了)
年金月額:10万円
最低支払保証期間:2年



収入保障保険は、被保険者がもしも亡くなってしまったり高度障害状態になってしまった場合、受取人がそれから毎月、年金月額を受け取り続けることができるんだ。受け取ることができるのは
被保険者が保険期間満了年齢になったであろう年まで
だ。

つまりこの場合だと、被保険者(Aさん)がもしも亡くなってしまった場合、受取人(妻)がそれから毎月、年金月額(10万円)を受け取り続けることができる。受け取ることができるのは被保険者(Aさん)が保険期間満了年齢(60歳)になったであろう年までだ。

例えばAさんが40歳でもしも亡くなってしまった場合はそれから20年間、50歳でもしも亡くなってしまった場合はそれから10年間、妻は毎月10万円を受け取り続けることができる。
ん?じゃあ、もしAさんが40歳で亡くなってしまった場合は総額でいくら受け取れるの?
受け取れる年金の総額は、下記の計算で出た値になる。

年金総額=残りの保険期間(月数)×年金月額

Aさんが加入した保険は保険期間が60歳まで(60歳満了)だったから、40歳で亡くなってしまったということは残りの保険期間は20年間。20年間を月数に直すと
【20年×12ヶ月】
で240ヶ月。年金月額は10万円。これを先ほどの計算式に当てはめる。


年金総額
=残りの保険期間(月数)×年金月額
=240ヶ月×10万円
=2,400万円


ということで、2,400万円を受け取ることができる。
なるほど、【年金月額=毎月受け取るお金】ってことだね。
Aさんが亡くなってからは、収入保障保険から出る年金月額がAさんの月給の代わりになるってことか。
そうだね。
被保険者の収入保障するから収入保障保険という名前にしたんだろうね。
なるほどね。で、あとの最低支払保証期間っていうのは?
最低支払保証期間は最低でもそれだけの期間分の年金月額が受け取れますってこと。

例えば、先ほどのAさんが59歳で亡くなってしまった場合、残りの保険期間は1年(12ヶ月)。
最低支払保証期間を考慮に入れない場合に受け取れる年金月額の総額は


年金総額
=残りの保険期間(月数)×年金月額
=12ヶ月×10万円
=120万円


となり、120万円しか受け取ることができない。

しかし、Aさんの保険は
【最低支払保証期間:2年】
となっているので、残りの保険期間が2年未満の場合でも最低2年分(24ヶ月分)はもらえる。
よって、Aさんが59歳で亡くなってしまった場合の受け取れる金額は


残りの保険期間が最低支払保証期間より短い場合に受け取れる金額
=最低支払保証期間(月数)×年金月額
=24ヶ月×10万円
=240万円


となる。
なるほどね。
じゃあ極端な話、残りの保険期間が1ヶ月だろうと1週間だろうと、最低支払保証期間分の年金月額がもらえるっことか。
そうだね。整理すると下記のようになる。


◆Aさんが加入した収入保障保険の契約内容

契約年齢:30歳  保険期間:60歳満了
年金月額:10万円  最低支払保証期間:2年

Aさんの年齢 残りの保険期間 Aさんが亡くなってしまった時に受け取れる総額
(年金月額×残りの保険期間)
30歳 30年(360ヶ月) 10万円×360ヶ月=3,600万円
35歳 25年(300ヶ月) 10万円×300ヶ月=3,000万円
40歳 20年(240ヶ月) 10万円×240ヶ月=2,400万円
45歳 15年(180ヶ月) 10万円×180ヶ月=1,800万円
50歳 10年(120ヶ月) 10万円×120ヶ月=1,200万円
58歳 2年(24ヶ月) 10万円×24ヶ月=240万円
59歳 1年(12ヶ月) 10万円×24ヶ月=240万円

※残りの保険期間は1年だが、最低支払保証期間が2年なので2年分(24ヶ月分)もらえる。


なるほど。確かに合理的にできてるなあ。
そうだね。
さて、収入保障保険の基本はここまで。
次回からはおすすめの契約内容をみていくよ。



収入保障保険は被保険者がもしも亡くなってしまった場合、年金月額
(10万円で契約していた場合は10万円)
を残りの保険期間、それから毎月受け取ることができる。
残りの保険期間が最低支払保証期間よりも短い場合は、最低支払保証期間分
(2年で契約していた場合は2年分)
の年金月額を受け取ることができる。

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