個人年金保険 vs 終身保険 詳細比較 2017年版

記事更新日:2017.4.28

JA共済(農協)の個人年金保険 vs ひまわり生命の終身保険

終身保険で老後資金を積立貯金する方法
で記載のとおり、終身保険は個人年金保険の代用になります。
それでは本家の個人年金保険と終身保険ではどちらのほうが有利なのか?


個人年金保険評価ランキング上位の
「JA共済のライフロード」

低解約返戻金型終身保険評価ランキング上位の
「ひまわり生命の5年ごと利差配当付き低解約返戻金型終身保険」


を比較してみました。

※別の条件で比較すれば別の結果が出るかもしれませんので、参考程度に見てみてください。(^^;)
※比較できるプランにするため、一部の数値は他のプランから管理人が独自に算出した概算値となっています。


比較条件について

・30歳男性が老後資金を貯蓄するために加入するとします。

・両者ともに保険料払込期間は30年間(60歳まで)

・保険料は年払で8万円

・支払方法はクレジットカード
 (ポイント還元率1.2%のリクルートカードを使用)

・ひまわり生命終身保険は一般の生命保険料控除を、JA個人年金保険は個人年金保険料控除を活用したとして比較します。
保険料控除によっていくら節税になるかは、その人の年収などによって変わってきますが、ここでは所得税率5%
(年収500万円くらいまでの人が多く該当する)
として比較します。



ひまわり生命の5年ごと利差配当付き低解約返戻金型終身保険

三大疾病時保険料払込免除特約ありで契約します。
年払保険料は8万円ですが、クレジットカードのポイント還元分と生命保険料控除による節税分を考慮すると、実質的な年払保険料は74,240円になります。
60歳で保険料の払込がすべて終わったら年金移行特約を付加し、10年確定年金を選択します。するとそれから10年間、年額約23万円の年金を毎年受け取ることができます。10年間で受け取れる年金の総額は約233万円です。すべて受け取ると保険は消滅します。



JA共済のライフロード

この保険は予定利率変動型のため将来の年金額も予定利率の推移次第で変動しますが、ここでは5年目以降の予定利率が1.50%(平成29年度適用利率)で推移したと仮定して試算します。

年金種別は10年定期年金、年金受取開始年齢は60歳で加入します。
年払保険料は8万円ですが、クレジットカードのポイント還元分と個人年金保険料控除による節税分を考慮すると、実質的な年払保険料は74,240円になります。
60歳で保険料の払込がすべて終わったら年金の受取が開始し、それから10年間、年額約30万円の年金を毎年受け取ることができます。10年間で受け取れる年金の総額は約298万円です。すべて受け取ると保険は消滅します。



比較表

5年ごと利差配当付き
低解約返戻金型終身保険

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
三大疾病時保険料払込免除特約あり
予定利率変動型年金共済
ライフロード

JA共済
契約者、被保険者 30歳男性
保険料支払方法 年払・クレジットカード
年金受取開始年齢 60歳
年金種類 10年確定年金 10年定期年金
年払保険料 実質74,240円
保険料払込期間 30年(60歳まで)
保険料総額 実質約223万円
年金総額 約233万円 約298万円
利益 (②-①) 10万円 75万円
返戻率 (②/①) 104.5% 133.5%
運用利率 (年利)※ 0.23%
1.43%
被保険者が40歳でもしも
亡くなってしまった時

遺族が死亡保険金として
250万円を受取可

遺族がそれまでに払い込んだ
保険料相当額80万円を受取可
被保険者が50歳でもしも
亡くなってしまった時

遺族が死亡保険金として
250万円を受取可

遺族がそれまでに払い込んだ
保険料相当額160万円を受取可
被保険者が40歳で
もしもガンと
診断されてしまった時

以後の保険料の支払いが免除になる。
その上、それ以降に解約すると高額な
解約返戻金を受け取れるようになる。

何も変わらない
インフレ対応力
配当付きのため比較的可
(理由はこちら

予定利率変動型のため比較的可
(理由はこちら
60歳までに解約した場合
低解約返戻金型のため大きく
元本割れする
。理由はこちら

元本割れの可能性あり

※銀行の金利と比較できるようにするため、管理人が保険料等から独自に算出したものです。



結果

上記のとおり、単純な返戻率の比較では、


ひまわり生命終身保険 <<< JAの個人年金保険


という結果です。
しかし終身保険には個人年金保険にはないメリットがあります。



被保険者が亡くなってしまった時

個人年金保険は被保険者が亡くなってしまった時、それまでに払った保険料相当額を遺族が受け取れます。つまり払った分が戻ってくるだけです。
それに対し終身保険は、いつ亡くなってしまった場合でも死亡保険金約250万円を遺族が受取可能です。この点では終身保険のほうが有利といえます。



被保険者がガンなどの三大疾病になってしまった時

個人年金保険はもしもガンと診断されてしまったとしても、以後の保険料の支払いが免除になったりはしません。

それに対し終身保険は、多くの会社が加入時に
三大疾病時保険料払込免除特約・・・あり
というプランを選択できます。こうしておけば、三大疾病で所定の状態になってしまった場合、以後の保険料の払込が免除になります。

しかも今回のひまわり生命はこの特約
(ひまわり生命では特定疾病診断保険料免除特約という名称)
の内容が優れており、以後の支払いが免除になるだけでなく、それ以降に解約をすると高額な解約返戻金を受け取ることができるようになります。
ですのでその解約返戻金を治療費に充てる・・・
といったことも可能なわけです。
詳しくは三大疾病時保険料払込免除特約の比較を参照願います。



以上のとおり、個人年金保険は貯蓄重視、終身保険はそれに比べると保障重視になっているわけです。ですので一概にどちらが有利とも言えないと思います。
(私ならここまで返戻率に差があるなら個人年金保険を選択しますが…)

ただここまで書いておいてなんですが、老後資金の貯蓄目的であれば個人年金保険や終身保険よりも個人型確定拠出年金(iDeCo)を優先的に検討することを推奨したいです。
節税面がこれら2つの保険よりもズバ抜けて有利なためです。
2017年からは公務員やほぼすべての会社員も加入できるようになりました。
詳細はiDeCoコーナーを読んでもらえたらと思います。