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個人年金保険は69歳までの生活費カバー優先で

記事更新日:2018.10.20

70歳以降は老齢基礎年金を繰り下げ受給して確保優先で

日本人は平均寿命が男女共に80歳以上と長い。個人年金保険はこの長い老後の生活費をカバーしたり余裕を作ることができる保険だ。けれど個人的には
個人年金保険は69歳までの生活費をカバーするプランを優先
することを推奨したい。
なんで?
具体例を見たほうがわかりやすい。
54歳男性の会社員Dさんの例で見ていこう。Dさんは下記のように考えている。


・子供も自立したし住宅ローンの返済も終了した。
・65歳までは会社で働き、65歳で完全に退職しよう。
・65歳以降は老齢年金と企業年金(退職年金)を合わせて毎月173,000円は受け取れそうだな。けれど豊かな老後生活のために、27,000円プラスして毎月20万円は一生涯受け取り続けたいな。

ふむふむ。じゃあこの「27,000円プラス」をどうやって確保するかだね。
そうだね。どうやって確保するのがいいと思う?
えーと、個人年金保険は必要か?(会社員・公務員)を見ると、会社員の老後のための貯蓄手段は


iDeCo(個人型確定拠出年金)

個人年金保険

NISA


という優先順位だったよね?
そうだね。
iDeCoは59歳末までしか加入できないし、Dさんは企業年金のある会社員なのでこちらのページのとおり年14.4万円までしか拠出できない。となると、54歳のDさんが59歳末までにiDeCoに拠出できる総額はたったの86.4万円。なのでここではiDeCoは考慮に入れないことにする。

ということで個人年金保険でこの「27,000円プラス」を確保したいと思うけど、それなら下の①と②のどちらのプランがいいと思う?



①65歳から年金月額27,000円
(年金年額324,000円)
を一生涯受け取り続ける終身年金プラン

②65歳から69歳末までの5年間だけ、年金月額92,000円
(年金年額約110万円)
を受け取れる確定年金プラン

うーん、これは単純に①じゃないの?
では①を選ぶと下の表のようになる。


年齢 月収
老齢基礎年金 老齢厚生年金 企業年金 個人年金保険から
受け取れる年金
合計
65~ 約65,000
(※1)
100,000
(※2)
8,000 27,000 200,000円

※1 近年は月額65,000円くらいで推移しています。
※2 生涯平均年収が500万円くらいの場合。


完璧じゃん!
いやごめん、間違ってはいないんだけど②プランのほうがよりいいんだ。
65歳から69歳末までの5年間だけ、年金月額92,000円
(年金年額約110万円)
を受け取れる確定年金プランだっけ?
それじゃ69歳までは余裕ありすぎになって、70歳以降が手薄になるじゃん。
いや、老齢基礎年金を65歳から受取開始せず、繰り下げ受給して70歳から受け取ることにするんだ。そうすると70歳以降の老齢基礎年金が月額約65,000円から約92,000円にUPする。このようにした場合は下記の表のようになる。


年齢 月収
老齢基礎年金 老齢厚生年金 企業年金 個人年金保険から
受け取れる年金
合計
65~69 0 100,000 8,000 92,000 200,000円
70~ 約92,000 0


なるほど・・・。けど合計月収はどっちの方法でも同じ20万円なるんだから、どっちのほうがいいとかは別にないんじゃ?
いや、老齢基礎年金を繰り下げ受給したほうが一般的には有利なんだ。

詳細はここでは割愛するけど、老齢基礎年金はインフレに強い仕組みになっている。個人年金保険も一般的に配当付きなので比較的インフレには対応できるようになっている
(理由はこちら
けれど、それでもやはりインフレ対応力では老齢年金のほうが1枚上手だと思う。なのでより高年齢の時期(インフレが進んだ時期)を老齢年金でカバーするようにしておくほうが有利なんだ。

詳しくは老後に向けての貯蓄方法と保険選びで記載しているので、よかったら参照してみてほしい。
ういす。

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