個人年金保険の仕組み

記事作成日:2015.4.8

個人年金保険の概要

それでは個人年金保険がどんな保険か詳しく見ていくよ。

※ここでは一般的な積立型の定額個人年金保険を見ていきます。
  評価ランキングに記載されているのが積立型の定額個人年金保険です。
ういす。
例えば30歳男性が、ある会社の個人年金保険の下記のプランに加入したとする。

契約者・被保険者・・・30歳男性
年金受取人・・・契約者と同一人
月払保険料・・・1万円
保険料払込期間・・・30年間(60歳満了)
年金受取開始年齢・・・60歳
年金種類・・・10年確定年金
基本年金額・・・420,000円
税制適格特約・・・付加する
配当・・・あり

えーとこれは、毎月1万円ずつ保険料を保険会社に払っていくっていうプランだよね?じゃあ毎月1万円ずつ貯金していく感じだね。毎月1万円を30年間(360ヶ月)払うってことは、

保険料総額=1万円×360ヶ月=360万円

だね。で、これだけ払うとどうなるの?
今回のプランの場合は、
「年金受取開始年齢・・・60歳、年金種類・・・10年確定年金」
なので、文字通りだけど60歳から年金を受け取れるようになる。受け取れる年金額は
「基本年金額・・・420,000円」
なので、1年あたり420,000円、1ヶ月あたりだと35,000円になる。これを10年間受け取れるわけだ。

ちなみに年金方式(10年間かけて受け取る)でなく、一時金(一括で最初にまとめて受け取る)を選択することも可能だけど、年金方式のほうが受取総額は必ず大きくなるので、その時に大金が必要な事情がない限りは年金受取を選択したほうがいいと思う。
なるほど。じゃあ年金受取を選択した場合だと

42万円×10年=420万円

だから受取総額は420万円か。保険料を総額で360万円払って420万円受け取れるってことは60万円も利益が出るってことだね。すごいじゃん!
まあ計算は複雑なので割愛するけど、この場合の運用利率(年利)は約0.86%になるので、銀行の定期預金よりは遥かに高運用かな。ちなみに返戻率は下記のとおり約117%になる。

返戻率=受取総額(420万円)÷保険料総額(360万円)=約117%

なるほど。銀行の定期預金の年利(金利)なんて、今はよくても0.2%~0.3%くらいだもんね。それと比べるとすごいね。
そうだね。
ただ銀行の定期預金は元本割れすることはないけど、個人年金保険は保険料払込期間中に解約すると元本割れする
(払った保険料より少ない解約返戻金しか受け取れない)
ケースが多いので、しっかり計画性を持って加入する必要がある。

あとはイレギュラーケース(保険料を途中で払えなくなってしまった時など)についてみていくよ。


イレギュラーケース1 保険料の払込途中でもしも亡くなってしまった時

保険料の払込途中でもしも亡くなってしまった場合は、それまでに払い込んだ保険料相当額の死亡給付金+積立配当金を遺族が受け取れるのが一般的だ。
例えばそれまでに払い込んだ保険料が100万円、その時点の積立配当金が1万円だったら、遺族が101万円を受け取ることができる。
あくまで一般的なケースなので例外はあるけど、個人年金保険は少なくとも亡くなってしまった時には元本割れしないようになっている。
なるほど。


イレギュラーケース2 経済的に保険料の払込を続けることができなくなってしまった時

経済的に保険料の払込を続けることができなくなってしまった場合はどうするか?
この場合は解約ではなく、払済保険に変更し保険料の払込をストップさせるほうが有利になるケースが多い。

例えば、本来は保険料を30年間払うと年金100万円を10年間受け取れる契約だったけど、15年経過したところで保険料の支払を続けるのが困難になってしまった場合、

◆解約すると・・・

払った保険料より少ない解約返戻金を受け取ることになるケースが多い。

◆払済保険に変更すると・・・

保険料の支払がストップする。その時点では特に保険会社からお金は受取れないが、将来、年金45~50万円程度を10年間受け取れる。


といった感じになる。

※あくまで例なので、詳しくは自身の加入している保険会社に、
「解約したらどうなるか?払済保険に変更したらどうなるか?」
を相談願います。
なるほど。払えなくなったら払済保険に変更すればいいと考えれば気軽に加入できるね。
いや、払済保険にはいつでも変更できるわけではないんだ。
特にこのあとのページで解説している税制適格特約を付加している場合は、加入してから10年間は払済保険に変更できないという制限がある。
なぬ。じゃあやっぱり慎重に加入しないとダメか・・・。
そうだね。余裕を持って払っていけるプランにすることが大事だと思う。
次のページからは

年金種類(色々な受取方法)について
税制適格特約について
増額年金、増加年金とは?

について詳しくみていくよ。