老後はがん保険だけで。医療保険は不要。

記事更新日:2014.7.8

共済の医療保険は60歳以降の保障が徐々に薄くなっていく

前回までで医療保険は加入するにしても、
老後になるまでの若い時期だけ安価な保険に加入する
ことを推奨してきました。
そして、その安価で良質な保険として、

第一候補・・・県民共済の入院保障2型
第二候補・・・コープ共済のたすけあい or 全労済の医療あんしんタイプ

を個人的には推奨してきました。

さて、これらの共済の保険は保険間がまっている定期タイプの医療保険(定期医療保険)なので、終身医療保険(※)のように同じ保障内容が一生涯継続しません。下記の通りどの共済も60歳以降に保障が薄くなっていきます。

※ 終身医療保険は加入NG保険で記載のとおり推奨できません。



県民共済
入院保障2型
60歳時に保障が薄くなる。
<例>
入院給付金が60歳までは1日1万円出るが、60~65歳は1日7,500円しか
出なくなる。
65歳以降は熟年入院2型に移行可能だが、更に保障が薄くなっていく。
コープ共済
たすけあい
V2000円コース
65歳時に別プラン(あいぷらすゴールド85)などに移行可能だが、
保障が大幅に薄くなる。
全労済
医療あんしんタイプ
60歳時に移行タイプに移行となり、保障が大幅に薄くなる。


保障が薄くなったらどうするか?

では保障が薄くなったらどうするか?
結論から言ってしまうと、遅くとも年金受取開始時(原則65歳)までに解約してしまうのがよいと思います。

あくまで定期医療保険は、子育てや住宅ローンの支払に追われ貯金が難しい若い時代に効果的なものだと個人的には思います。保障が薄くなる60歳頃であれば、子供が大きくなり、住宅ローンも完済し、ある程度貯金ができている方が多いと思います。その状態であればもう保険に頼らなくても大丈夫だと思いますので、解約しても問題ないと思います。

老後(退職後)の医療費については、老後の貯蓄方法と保険選びで詳しくは記載していますが、現役時代から老後に備えて貯蓄をし、老後も十分な月収
(国民年金、厚生年金、個人年金保険などによる収入)
を得られれば、あとはその月収で老後の医療費や介護費は十分払っていくことが可能です。ですので老後の医療費は月収で備えるほうがいい
(医療保険で備えようとしないほうがいい。つまり医療保険は不要。)
と個人的には思います。


がん治療時は高齢者であっても高額になりやすいため、がん保険はあったほうがよいかと。

各種保険のかんたんな解説と評価で記載のとおり、ガン保険のほうが医療保険よりも費用対効果が高く、価値の高い保険だと思っています。そのため、医療保険よりもガン保険を優先的に検討することを推奨しています。

ではこのガン保険も医療保険同様、年金受取開始時までに解約したほうがよいか?
答えはNOです。
ガン保険は解約せずそのまま老後も加入しておいたほうがよいと思います。


医療費の自己負担割合は

69歳以下・・・・3割
70~74歳・・・2割
75歳以上・・・・1割

となっています。
高齢者の医療費は、20年くらい前までは無料だったのを考えると現在は負担がだいぶ増加していますが、それでも現役世代(3割)と比較すれば負担が抑えられています。それに健康保険は最強の医療保険で記載の通り、高額療養費制度もありますので、通常の治療(健康保険が使える治療)を受ける限りはそれほど医療費が高額になることはありません。

しかし、がんの治療の場合は話が変わってきます。がんの治療の場合は下記を受けることにより、70歳以上であっても自己負担額が何百万円という高額になってしまう可能性があります。

・重粒子線治療などの高額な先進医療を受けた場合
・自由診療(厚生労働省が認可していない抗がん剤を使用するなど)を受けた場合

そこで結論ですが
高齢者もがん保険だけは引き続き加入しておいたほうがよい
(医療保険は不要)

と個人的には考えています。


◆参考リンク

選び方(保険種類別) > がん保険評価ランキング
コラム > 先進医療特約は終身がん保険につけるべき